Vゾーンは、ヘアスタイルを楽しんだり、もしくはフルブラジリアン（全脱毛）でも良いと思いますが、IとOゾーンに関しては、排泄による衛生面の観点からは“ない”ほうが良いと思っています。よく、体毛は大事なところを守るために生えていると聞きますが、デリケートゾーンに関しては下着が守ってくれるので、今ではあまり重要性はないように思います。ただ、ヘアがあることで温活のようなメリットはあるかもしれませんね。

はさみでセルフカットしたアンダーヘアの毛先は、お肌にとって鋭利なナイフのようになっています。はさみよりはVIO専用のシェーバーやヒートカッターを使ってお手入れをしたほうが、チクチク感はまだ気にならないでしょう。その場合、アンダーヘアにも保湿ミルクを塗ってみてください。
VIO用の除毛クリームも毛を溶かすので毛先が丸くなってチクチク感が抑えられますが、必ずパッチテストを行ってください。粘膜に近いIやOゾーンは経皮吸収の心配があるため、Vゾーンのみの使用がおすすめです。除毛後は必ずデリケートゾーン専用クリームで保湿してください。

女性ホルモンと同様に、アンダーヘアの保湿力も年齢とともにどんどん失われ、ゴワゴワ・パサパサしていきます。まるで「有刺鉄線」のような固さになってしまう方もいらっしゃるので、アンダーヘアも保湿したり、専用のトリートメントを使ってみるのも良いでしょう。ふんわりしっとりまとまりますよ。

Vゾーンはお好みの長さで構いませんが、Iゾーンは膣口や尿道にかからない1cm未満をキープするほうが清潔にしやすいです。

「ピュビケアサロン白金台」のお客様に関しては、まずはブラジリアンワックスでVIO脱毛がどんなものなのかを試してから、光脱毛か医療脱毛を選びたいという方が約7割いらっしゃいます。その後、医療脱毛を選ばれる方が多いです。
1割未満ですが、アンダーヘアもかかりつけの婦人科クリニックで脱毛してしまう方も増えています。
40代後半以降の方は介護脱毛を目的として来店される方が多いです。自分自身のためにというより、ひと様に迷惑をかけないようにという理由がまだまだ多い印象です。
フルブラジリアンにする方も年齢関係なしに増えていて、うちのサロンでは半数いらっしゃいます。
最近では、家庭用脱毛器でセルフ脱毛をされている方もたくさんいらっしゃいますね。

Vゾーンのヘアスタイルが自分に似合わない形で脱毛してしまった方や、生やしたくなったのに永久脱毛をしてしまって後悔する方もいます。おすすめは、まずはブラジリアンワックスで、自分に似合うヘアの形を作ってもらうことです。その上で、そのままキープするのか、光脱毛をするのか、それとも医療脱毛をするのかを決めるという流れが理想的だと思います。
一般的に、脱毛サロンでは、あらかじめ自分で剃ってから脱毛を行います。自分で剃った時に整った形にできていると思っていても、第三者から見ると形が斜めになっていたりすることもあるんです。そのため、プロに似合う形を作ってもらって、そこから方針を決めるのがおすすめです。
また、骨盤の大きさや体型によって、同じトライアングルの形でも似合う似合わないがあります。骨盤が前傾or後傾かでフルブラジリアンにも似合うかどうかがあるんですよ。

人によって産後の生え戻り方に大きな差があるので、出産前は高額なプランの脱毛はあまりおすすめできません。Vゾーンの生え戻りは少ないですが、Iゾーンは人によってかなり差があります。「生え戻りの可能性を理解した上で、どれだけ脱毛にコストをかけるか」。これを考えていただくと後悔が少ないはずです。

皆さん、小学生の頃に見た自分のデリケートゾーンの見た目をなんとなく記憶しているのですが、いざ脱毛をすると「こんなに老けてしまっていたの？」と、その変わり様に驚愕されます。そのため、そこからお手入れを入念にされるようになるお客様が多いです。脱毛をきっかけに保湿するようになったり、デリケートゾーンへの意識やいたわりがどんどん深くなる傾向があります。