パンツで足の付け根が痛い… デリケートな鼠径部に優しいショーツ選び|医師監修記事

パンツで足の付け根が痛い… デリケートな鼠径部に優しいショーツ選び【医師監修】
実は多くの女性が、下半身の「なんとなくの不快感」を感じながら毎日を過ごしています。
「痛いほどではないけれど、なんか気になる」
「こんなもんでしょ…」
こういったショーツによる不快感が気になったり、対処法を探していたりして、この記事にたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「流山つつじの街の女性クリニック」の秋山医師によると、きついと感じるショーツの足ぐりは、体の中でもデリケートな足の付け根(鼠径部)を圧迫し、痛みや不快感につながっている可能性があるとのこと。この記事では、秋山医師監修のもと、ショーツによる足の付け根の痛みを感じやすい原因を深堀りし、その対処法について解説します。
その不快感は本当に“当たり前”なのか、一度立ち止まってみましょう。
この記事の監修医師

秋山美里 先生
「流山つつじの街の女性クリニック」院長。一般婦人科から周産期医療、月経困難症・更年期障害などの女性ヘルスケアまで幅広く診療。思春期外来にも精通し、女性のライフステージに寄り添った診療を行っている。
パンツで足の付け根が痛い原因は、鼠径部の締め付け
鼠径部に感じる痛みは、「体の問題かも」と思ってしまいがちですが、鼠径部ならではの特性と、いつものショーツ選びが関係している可能性があります。
まずは鼠径部の特徴についておさらいし、鼠径部の締め付けが原因で起こりやすいトラブルについて整理してみましょう。
実はデリケートな「鼠径部」まわり
鼠径部は、リンパや血管が通る、体の中でもデリケートな部位です。 そのため、立ったり座ったりする体の動作やショーツの締め付けなどの影響を受けやすい場所でもあります。

●圧迫されやすい構造
足の付け根は可動域が広く、パンツの圧がかかりやすい部位。立つ・座る・歩くといった日常の動作の中で、同じ部分に圧がかかりやすく、締め付けを感じやすい
●皮膚が薄く、デリケート
鼠径部は皮膚が薄く、常にショーツの足ぐりに密接している部位のため、ショーツのゴムの圧や縫製などの外部からの刺激に敏感。肌のコンディションによっては、より影響を受けやすくなることも
●蒸れやすい
衣類との接触時間が多く、常にショーツと密着しているため体温がこもりやすく、蒸れやすい環境になりやすい。汗腺や皮脂腺も分布しているため、汗や皮脂による湿度が高まりやすい
●動作による摩擦がかかりやすい
日常の動きの中で、ショーツと肌がこすれやすい鼠径部。座る・歩くなどの動作を繰り返し行うことで、気づかないうちに摩擦や圧が積み重なり、不快感を感じることも
このように、鼠径部は日常のちょっとした圧や摩擦の影響を受けやすい部位です。多くの女性が「なんとなく不快」と感じやすいのも、仕方のないことかもしれません…。
医師が解説|鼠径部の締め付けが原因で起こりやすい体のトラブル
前述した通り、鼠径部は皮膚が薄いうえにパンツとの密着で蒸れやすく圧迫されやすい部位のため、ショーツの締め付けによってさまざまなトラブルに繋がりやすい部位です。
▼「パンツがきつい」と感じている方、こんなトラブルはありませんか?
- ✓ 鼠径部のくすみや黒ずみが気になりやすい
- ✓ 足の冷えやむくみを感じやすい
- ✓ 鼠径部にかぶれやかゆみを感じやすい
- ✓ 鼠径部に出来物(おできやニキビ)ができやすい
これらのトラブルの原因がすべてショーツの締め付けにあるとは言えませんが、締め付けや摩擦が影響している可能性は否定できません。

秋山医師
きつい下着や衣類による圧迫・摩擦は、皮膚への物理的刺激となり、色素沈着(くすみ)や接触皮膚炎(かぶれ)、粉瘤(ふんりゅう)と呼ばれるしこりができてしまう一因になることがあります。また、長時間の締め付けによって血流やリンパの流れが妨げられると、冷えやむくみを感じやすくなるケースもあります。
ただし、これらの症状は体質や生活習慣など複数の要因が関係しているため、必ずしも下着だけが原因とは限りません。かゆみや赤み、痛みが強い場合や長く続く場合は、自己判断せず皮膚科など専門医に相談することが大切です。」
実は多くの女性が我慢している、下半身の「なんとなくの不快感」
ショーツに日ごろ不快感を抱いている女性は、少なくありません。
hinnaでは、27名の女性に「ショーツに対する不満」についてアンケートを実施したところ、約9割がショーツに不満を感じたことがあると回答しました。

「ショーツのどんなところが不快に思うのか」という問いに対し、回答の内訳は以下の結果に。

鼠径部(そけいぶ)の締め付けが約4割を占め、続いてショーツの食い込みが約2割。
「その他」の回答には、「足の冷えが気になる」「夕方になると足がもやもやする」といった回答もありました。
このように、ショーツが原因で「なんとなく不快」と感じている女性はたくさんいるようです。
いつものショーツ選びを見直すことが大切!

では、どんなショーツが鼠径部にとって理想的なのでしょうか。
まずは、いつものショーツ選びについて、見直してみましょう。みなさんはショーツを買い替える時、どんな基準で選んでいますか?
無意識にいつも通りの基準で選んでいる方は、案外多いのではないでしょうか。
▼こんな基準でショーツを選んでいませんか?
- ✕ 下着はフィット感が大事!
- ✕ パンツは多少キツくてもズレないほうがいい
- ✕ 長年、パンツのサイズを見直していない
- ✕ 着心地より、見た目重視!
このようなショーツ選びは、知らないうちに鼠径部への負担につながっている可能性があります。
鼠径部はショーツの選び方を見直すだけで、快適な日常を過ごすことができます。
ここからは、具体的に鼠径部にとって理想的なショーツ選びのポイントについて解説していきます。
婦人科医おすすめの、鼠径部を締め付けない快適なショーツ選びのポイント
いつも何気なく選んでいるショーツにも、実は見直したいポイントがあります。
見た目やデザインだけでなく、鼠径部の特徴を意識して、締め付けや肌あたりなどに目を向けてみましょう。
秋山医師がおすすめする、ショーツを選ぶ際に意識したい4つのことは、以下の通りです。

1. ゴム不使用のものを選ぶ
ウエストや足ぐりにゴムを使わないことで、鼠径部にピンポイントに圧がかかりにくく、 締め付けによる窮屈さや痛みを感じにくくなります。ゴムによるかぶれのリスクを減らすこともできます。
2. なるべく無縫製のものを選ぶ
肌ストレスになりやすい、縫い目や生地の切り替え。特に、肌の水分量が減りがちな大人の肌は、わずかな縫製処理も気になりやすいので、無縫製タイプを選ぶのがベスト。
3. 伸縮性の高い素材を選ぶ
鼠径部は可動域が大きい部位のため、足の動きを制限しないよう、体の動きに合わせて伸び縮みする生地のショーツを選ぶと良いでしょう。
4. 肌にやさしく、通気性の高い綿素材を選ぶ
ショーツは長時間肌に触れるものだからこそ、素材選びにもこだわりましょう。 肌に優しく、通気性の良い綿素材やオーガニックコットン生地は、夏は蒸れにくく涼しい着心地で、冬はほんのり暖かく感じられるなど、皮膚環境を清潔に保つことができます。

秋山医師
締め付けないショーツを取り入れた人の声
いつもと違うショーツに挑戦するのは、少しハードルを感じてしまいますよね。
実際に取り入れてみた方の声から、その履き心地や変化の感じ方を見てみましょう。
- ノーパンみたいな開放感がやみつきで、毎日履いています!
(30代女性) - 締め付けないってこんなに快適なんだー!と目から鱗の体験でした。
(50代女性) - 違うパンツを履くと、下半身の重さや不快感が気になるようになりました。
(40代女性) - もっと早く出合いたかった!
(20代女性) - 毎日、快眠です♪
(40代女性) - 鼠径部におできができやすい原因が、ショーツの締め付けだったと気づき、
長年の悩みがすっきりしました!
(30代女性)
感じ方に個人差はありますが、鼠径部を締め付けないことの快適さや心地よさを実感している方は多いようですね。
締め付けないショーツのよくある疑問
締め付けないショーツの快適性については分かりましたが、着心地や着用方法などが気になっている方も多いはず。
ここでは、締め付けないショーツに関するよくある質問をまとめました。
ゴム不使用で、ズレたりしませんか?
デザインや素材によってフィット感は異なりますが、伸縮性のある生地を使用しているものは、やさしく体にフィットするため、ズレにくい設計のものもあります。締め付けすぎない工夫がされたショーツを選びましょう。
普段使いできますか?
はい、普段使いしやすいタイプが多いです。ゆったりとしたボトムと相性が良いものや、よりフィット感のあるものなど、着用シーンやライフスタイルに合わせて選んでみてください。
すかすかして、落ち着かないのでは?
感じ方には個人差があり、初めて着用する際は開放感が気になるという方もいるかもしれません。しかし、「慣れると心地よい」と感じる方も多くいます。
おりものシートや生理パッドは着けられますか?
形状によっては使用できるものもありますが、股のクロッチ部分に余裕をもたせた作りのため、一般的なショーツに比べるとズレやすいです。特に生理時の着用はおすすめしません。
1日中履いても大丈夫ですか?
特に問題はありません。体調やシーンに合わせて、着用すると良いでしょう。
ボトムの中でもたつきませんか?
ショーツのデザインや素材によって異なりますが、ゆとりのある設計のものは、タイトなボトム着用時にはもたつきを感じる場合もあります。ボトムに合わせて選ぶのがおすすめです。
締め付けないショーツは、鼠径部のおでき(ニキビ)対策になりますか?
締め付けが少ない設計のため、鼠径部の圧迫感を感じにくいものが多いですが、鼠径部のおできの原因が一概にショーツの締め付けによるものとは言えないため、専門の医療機関への相談も検討しましょう。おできができた時に、ショーツとの接触やショーツによる圧迫を減らすために着用しているという方もいます。
「締め付けのない毎日」を、試してみませんか?

毎日当たり前に身に着け、なんとなくの不快感に「こんなもの」と我慢している、いつものショーツ。
実はその選び方を見直してみることで、毎日がもっと快適で過ごしやすくなるかもしれません。
この記事を書いたのは…

hinna編集部
